令和6年度も第四中学校をどうぞよろしくお願いいたします!

卒業の言葉 3・4組代表 根岸 悠 君

 日差しが段々と柔らかくなり、桜のつぼみも色つき始め、命の躍動する春の訪れを感じる季節となりました。そんな良き季節に、私たち152名はかけがえのない思い出と共に、それぞれの未来に向かって旅立ちます。
 本日は、コロナウイルスが猛威を振るう中、このような立派な卒業式を開催していただきましたこと、卒業生を代表し、心より御礼申し上げます。中学校での楽しい日々の一つひとつがあったのは、様々な方々の支えがあったからこそのものだと改めて実感しました。
 三年前の春、真新しい制服に身を包み、緊張しながらも、これから始まる中学校生活に期待を抱きながら登校した入学式の日を思い出します。一年生のころは、すべてが新鮮でした。
 教科ごとに先生が変わったり、定期テストがあったりなど、小学校とは違う一つひとつのことに触れるたび、中学生になったんだということを実感したことを今でも鮮明に覚えています。
 二年生になり、私たちは「先輩」と呼ばれるようになりました。新たな響きに喜びつつも、お世話委成った先輩のようになれるか不安でした。林間学校では、登山を通して一人では乗り越えられない高い壁も、協力すれば乗り越えられることを感じました。誰かが立ち止まった時にも、仲間が近くで優しい声かけをしていた様子は、みんなに助け合うことの大切さを教えてくれました。
 また、震災学習では、当時の様子や語り部の話などを通して、東日本大震災がこんなにも残酷なことだったんだと知り、衝撃を受けました。平和について学ぶことで、自分がこれからどう生きていくのかを考える良い機会になりました。
 そして2020年の春。三年生の先輩方からバトンを受け継ごうとしている中、新型コロナウイルスの感染による全国一斉休校が突然告げられました。誰も直面したことがない事態に、全員が困惑していたのを今でも覚えています。休校中に一人で勉強をする中で、友人に会えなかったのは、とても辛かったです。当たり前だった普通の学校生活がどれだけ素晴らしいのかと身をもって感じました。
 そして何とか、6月から学校が再開されましたが、様々な行事が中止となり、これからの中学校生活がどうなってしまうか不安でした。その不安が的中し、最後の体育祭や合唱祭、そして修学旅行までもが中止となってしまいました。そんな中、10月に開催されたスポーツ大会は、とても心に残っています。クラスのみんなが戦略を考え、当日には自然と大声で自分のクラスを全力で応援していました。なにも行事ができない中、クラスで団結して勝利に向かって頑張れたことが、とても楽しく、とても良い思い出です。
 こうした数々の思い出を振り返ると、そこにはいつも仲間がいました。部活動も、そんな仲間とのかけがえのない思い出がたくさんあります。入部当初、何もわからなかった僕たちに一から優しく教えてくださった先輩方は、今でも私たちの憧れです。1年後、そんな先輩方が引退し、チームも引っ張っていく役割を背負うことになると、時には仲間と対立することもありました。特に心に残っているのは、二年生の夏に行った駅伝合宿です。 その合宿の最終日の最後のメニューは、約50メートルの急な坂をダッシュで30本走るというものでした。私は10本目ほどで限界だと感じました。しかし、他の中学校の仲間が応援してくれたり、周りの人も全力で取り組んでいたりする姿を見て、自分は諦めずに何本か休んでしまった人もいる中、すべて走り切れたことで、自分の成長を感じることができました。これらの厳しい練習や合宿を乗り越えるうちに、いつしか仲間が心の支えになっていました。喜びや悔しさ・達成感をともに分かち合えた日々は、私を大きく成長させてくれた幸せな日々でした。
 これらの思い出を振り返ってみると、影にはいつも先生がいらっしゃいました。時には厳しく、そして優しく指導をしてくだった先生方、本当にありがとうございました。僕は、数え切れないほど、先生方にご指導していただきました。先生方から教わったことをこれからの人生でも生かしていきたいと思います。
 そして、僕が一番に感謝を伝えたいのは家族です。家族のために一生懸命働き、僕にたくさん応援の言葉をかけてくれた父、いつも寄り添い、優しく見守ってくれた母、そして僕と近い立場で様々なアドバイスをくれ、明るく励ましてくれた兄。今まで、本当にありがとうございました。家族がいなければ、こんなに充実した日々は送れなかったと思います。
 これからも努力を重ね、様々なことに挑戦していきたいと思います。まだまだ迷惑をかけるかもしれませんが、これからもお世話になります。よろしくお願いします。
 そしてこの場にはいない在校生の皆さん、今まで私たちを支えてくれ、また時には力を与えてくれてありがとうございました。これから悩み事も増えてくると思います。ですが、そんな時は、誰でも良いので、相談してみてください。きっとあなたと向き合い、受け止めてくれるはずです。私は、四中生であることを誇りに思っています。桜の花が咲くころ、今度は皆さんが四中の伝統を次へとつないでいく番となります。涙のあとには笑いがあります。みんなで一致団結してがんばってほしいと思います。
 振り返れば、様々な記憶がよみがえる最高の三年間、僕はまだこの学校から離れたくないです。しかし、別れの時間は目前に迫っています。一緒に笑ったり、泣いたり、ふざけあったり、時には叱られたりもした、そんな四中での日々は、どれもかけがえのない宝物です。この中学校での日々を、成長の糧にして、前に進んでいきましょう。
 私たちにたくさんの学びと、思い出をくれた第四中学校、本当にありがとう。そしてさようなら。最後になりましたが、本日、私たちの卒業式にご列席くださいました全ての皆様方のご健康とご多幸をお祈りいたしまして、答辞とさせていただきます。

卒業生代表 3年4組 根岸 悠

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