忘れ物をしてしまう,片付けができない,電気がつけっぱなし…どうして直らない!?【1/2編】
- 公開日
- 2021/09/03
- 更新日
- 2021/09/03
校長室より
何度も注意して,叱って,こんこんと説明しているにもかかわらず,「忘れ物をする・片付けられない・電気がつけっぱなし…」。親としては同じことを何回も言いたくないし,なぜいつまでもできないの!?と怒りの中にも不安を覚えてしまうかもしれません。
あるスクールカウンセラーの先生が,その対処方法についてお話をされていました。ご自分の困り感と照らし合わせながら,お子様に適した対応方法について考えてみてください。
◆もしかして,他の子と比べていませんか?◆
何度叱っても直らないのであれば,その子にとってはまだ手助けが必要だということです。“周りの子はできているのに”とか,“もう○年生なのだからできて当然では?”と思うと,ついガミガミ言いたくなる気持ちはよくわかりますが,他の子供と比べるのはやめましょう。目の前の子供が何に困っているのかを,ぜひ観察してみてください。
カウンセリングでも特に多く寄せられる,4つのお悩みについてご紹介します。
1:片付けができない
物が散らかっていても,本人は特別困っていないことが多いです。また,“片付けして”と言われても,何をどうしたらいいのかわからない子もいます。まず整理整頓された状態を写真などに残し,“こうあるべき”姿を示してあげましょう。そうすることで,どこに何をしまうか迷うこともなくなります。
耳からの情報よりも,目からの情報の方が理解しやすい子供は多くいるので,ぜひ,工夫してみてください。
2:電気がつけっぱなし
電気の他にも,ドアの開けっ放しや,物の出しっぱなしなどがあると思います。これらのことが身につかない,いつも忘れることに対して叱っても事態は改善しないどころか,親子関係が悪化してしまうことも。
このような生活のルールを注意する場合,「電気がつけっぱなしだったから消しておいたよ」「トイレのドア閉めておいたよ」などと,淡々と伝え続けることです。繰り返し伝えることで,ふとした瞬間からできるようになります。
こればっかりは忍耐で乗り切ってください。
次回は、「3:学校の準備ができない」「4:夜更かしやゲームがやめられない」というお悩みについてです。