◆「子育て」を楽しむ◆ 家庭での役割と責任について
- 公開日
- 2020/11/02
- 更新日
- 2020/11/02
校長室より
皆さんのご家庭では,子供に何かの役割や責任をもたせていますでしょうか?
発達段階に応じた「家族の一員としての役割」を,ぜひ,与えてほしいと思います。
(1)子供に家庭としての仕事を持たせましょう
子供であっても,家族の一員です。家族の一員として,その子に適した仕事を分担させましょう。
そして,子供のうちから,協力して生活する心地よさを体験させましょう。
小さなときに心に刻んだこの心地よさは,将来,人の役に立つことに喜びや誇りを持つ人間の姿へと繋がっていきます。
(2)親の都合で手伝わせるのはやめましょう
子供にも子供の都合があります。
子供の生活の中に,勉強や遊びや食事やおやつの時間があるように,決まった手伝いが位置づけられているようにしていくことがポイントです。
位置づけられている仕事が無理なくできて,それが習慣化した状態が,「生きる力がついてきた」ということになるのではないでしょうか。
(3)報酬を与えるより感謝の言葉をかけましょう
どんなに小さな手伝いでも,それをきちんと果たしたときは,一言「ご苦労さん」「ありがとう」と,言葉で褒めて認めることが大切です。
お金や物を買って与えることを交換条件にするのは,子供の仕事観や金銭観をゆがめることがあるので注意しましょう。
最後になりますが,次のことについても注意してください。
それは,子供が何かに夢中になっている場面で,お母さんが,「〇〇ちゃん,ちょっと手伝ってちょうだい」と言ったときに,サッと来て手伝う子供は素晴らしいと考えましょう。
また,「今,手が離せないの,ごめんなさい」と答えた子も素晴らしい子供です。大物になる素質があります。この場合は,何に夢中なのかを聞いておくことが必須条件となります。
どちらの子供も,将来がとても楽しみです。
ただし,ゲームに夢中は例外です。