6年生に感謝していること そして 期待していること
- 公開日
- 2020/10/12
- 更新日
- 2020/10/29
校長室より
清掃や挨拶等,ボランティア活動をしてくれている6年生。最高学年としてがんばってくれている,その一つ一つの取組に対してとても感謝しています。
今年度は,最高学年として,1年生から5年生たちの先頭に立って活動することがなかなかできません。特に,1年生との兄弟・姉妹活動がほとんどできていないことを,6年生はとても残念に感じていると思います。
本日の第5時間目,6年生の学年集会が開催されました。その冒頭に,「6年生に期待すること」について話す時間をいただきました。児童の前で話すのは久々でしたが,6年生たちは,こちらを向いて一生懸命に話を聞いてくれました。
6年生に期待することは,「小学校の最高学年として,『今,自分に何ができるのか』ということを意識しながら,生活してほしい。」ということです。ただ,それは,「下級生にとっての手本となるように」ということを言っているのではありません。もちろん,それも大切なことですが,「来年から中学生になる自分,また,将来の自分にとって,今,何をどうすることが大切なのか」ということを考えた言動をとってほしいということです。
世の中には,勉強をしたくても,戦争などによって国が落ち着いていなかったり,日々の生活をするためのお金を稼ぐために,学校に通うことができなかったりしている子供たちがたくさんいます。また,これまで日本でも,台風や地震等の被害によって,学校に行きたくても行けなかった子供がたくさんいたことも事実です。
今年度は,運動会や修学旅行が中止になったり,授業でも,これまでは当たり前のようにしていたグループ活動や活発な意見交換(発表)ができなかったりと,本当にマイナス面ばかり考えていると,毎日がとてもつまらなくなってしまうと思います。しかし,「勉強ができてよかった」「友達と会えてよかった」「友達と話したり,遊んだりできてよかった」「先生の授業が受けられてよかった」等々,よかったこと,つまり,プラス面について考えてみると,たくさんのことが思い浮かんでくると思います。
この様な状況下だからこそ,普段はあまり考えなかった「ちょっとしたこと」の大切さをプラス面として捉えてほしいと思っています。
自分のために,朝の「おはようございます」の挨拶,授業,掃除といった一つ一つの活動を一生懸命にやることが,最終的には,「1年生から5年生にとっての手本となる」ということにつながります。
これまでの様々な活動に感謝しながら,これからの貴重な小学校生活の日々を,大切に過ごしてほしいと思います。