中学生による火遊びで工場が全焼 保護者が補償?
- 公開日
- 2020/09/28
- 更新日
- 2020/09/28
校長室より
ご存知の方もいらっしゃると思いますが,今年度,愛知県で工場などが全焼した火災が起こりましたが,中学生による火遊びが原因とみられるとのことです。中学生は噴射した殺虫剤に火を付け,火炎放射器のようにしていたようです。
現場は,繊維を染める工場。けが人はいなかったものの,工場と倉庫が全焼しました。
火元は屋外に置かれた「パレット」とみられますが一見,火の気はなさそうです。ただ,「驚くべき原因」が明らかになりました。近くに住む中学生の男子生徒2人が「火遊び」をしたというのです。2人はパレットにできたハチの巣に注目。殺虫剤を用意し,噴霧しました。この時,スプレーの霧に火を付けたといいます。
スプレーを使った実験では,ろうそくの火で簡単に火が付き,延焼したそうです。これが少年らの前でも起きたのでしょうか・・・。
もう一つ気になるのは「補償問題」です。専門家によりますと,保険に入っていれば火遊びが原因でも建て替えなどの費用は出るといいます。しかし・・・。
ある弁護士によりますと,「保険金では損害をすべて賄うのは難しいという例の方が多い。また,営業ができなくなることによる損害は保険に含まれないケースが多い」とのことです。「放火(失火)の因果関係が認められれば『損害賠償を保護者らに請求』ということは可能になる」とも。「お子様には,特に火遊びをしないよう十分注意しておくことが必要」と話されています。
それ以外にも気になることがあります。鎌ケ谷市は市内を多くの電車が通っているため,とても交通の便がよい環境の中にあります。その分,学校だより等でも注意を呼び掛けていますが,公共交通機関への妨害行為が心配されます。その中でも特に心配されるのが,「置石」です。ちょっとしたいたずら心で「つい・・・」ということだとは思われますが,大事故につながる可能性は非常に大きいです。
子供たちには学校でも指導いたしますが,火遊びと合わせて,その様な行為は絶対に行わないように常日頃より,お子様にご指導いただければと思います。