学校日記

「丸つけ」が家庭での学習効果を高める! 丸つけができる子,できない子【1/3編】

公開日
2020/09/07
更新日
2020/09/07

校長室より

 休校期間を受け,例年以上に家庭学習の時間が増えた2020年前半。
「学習内容がきちんと身についているのだろうか…」といった,学習へのお悩みを抱えているご家庭も多いのではないでしょうか。
 学校においても,子供たちの理解度を確かめながら授業を進めておりますが,やはり,授業と(宿題を含めた)家庭学習とのつながりには,切っても切れないものがあります。  
 そこで今回は,家庭での学習効果を高める「丸つけ」について,3回に分けてお伝えさせていただきたいと思います。
【この話における3つのポイント】
 (1)「勉強」とは「できない問題ができるようになること」
 (2)丸つけをしない」子どもの心理とは?
 (3)「できない問題」こそ,大切に

◆「勉強」とは「できない問題ができるようになること」◆
 丸つけのできる子,できない子の具体的な話の前に,そもそも「勉強とは何か?」という部分について確認したいと思います。
 表題にも書きましたが,「勉強」とは「できない問題ができるようになること」を指します。つまり,「できる問題」を解くだけでは「できない→できる」に変化した問題が増えていない,という点で「勉強」にはなっていないことになります。しかし,どんなに素晴らしい参考書や問題集であっても,自分ができない問題・自分の弱点に合わせた問題だけが掲載されているわけではありません。
 「できない問題ができるようになる」=(つまり)「勉強」を始める前に必要なことがあります。
 それは・・・
・課題や問題集にある問題を,「できる問題」と「できない問題」に仕分けることです。
 そうすることにより,これから学習すべき問題だけが掲載されたオリジナルの問題集ができあがっていきます。この仕分けこそが,丸つけの大きな意義となります。