◆子育てを楽しむ◆ 「やればできるんだから」と子供に言っていませんか?
- 公開日
- 2020/07/13
- 更新日
- 2020/07/13
校長室より
「やればできる子なんです!」
この言葉は,子どもの存在能力を認め,「(今はできないかもしれないけれど)がんばってやれば,できるようになるよ!」という,親として最大限の励ましの気持ちを込めた一言だと思います。しかし,この言葉は時として,子供にやる気や自信をなくさせることにつながる可能性を秘めています。
なぜだと思いますか?
その理由は2つあります。
1つ目は,子供はその気になってやろうとしたのですが,できなかったことから,失望感をもってしまい,その後,「自分は,やってもできないんだ」といったセルフイメージが強固なものになってしまうかもしれません。
2つ目は,「自分はできる」という“可能性”のまま,そのまま「やらない状態でいたくなる」ということも少なくありません。それは,もしもやって失敗したとしたら,大好きなお母さんやお父さんの期待を裏切ってしまうといった恐怖が生まれるかもしれないからです。そうなるのだったら,「今の状態のままでいる」ことが,一番心地よいという結論になるからです。
以上のように,この言葉は,この2つの問題を秘めています。
時と場合によっては,「やればできる」と可能性の言葉をかけてあげることも必要かもしれませんが,少しでもがんばっている努力を認めてあげることが子供のやる気や自信につながると考えています。
このことは,お子様の性格によっても異なると思いますので,それらを考慮した上での言葉がけや励ましをしていただければと思います。