学校日記

子どもが勉強を嫌いになってしまう原因は何でしょうか? [4/5編]

公開日
2020/02/13
更新日
2020/02/18

校長室より

 この様な学習方法はいかがでしょうか?
 少し前になりますが,リビングやダイニングでの学習がテレビや雑誌などでとりあげられ,様々なメリットがあると注目されていました。しかし,リビングで勉強することは本当に子どもの学力向上へとつながるのでしょうか。やり方次第では子どもが勉強嫌いになり,学力低下に結びついてしまうことも。
 一般的に,リビング学習には勉強の苦手な子が向いていると言われています。なぜならば,自室だと部屋の中の物に気を取られて集中できないからだそうです。特に最近の子供はスマホを持っています。ですから,スマホをいじってしまうという場合も多いんだとか。そういった子供にはリビング学習をさせるのが効果的です。リビングルームにはお母さんやお父さん,兄弟姉妹,また,お爺ちゃんやお婆ちゃんがいます。ですから,人の目があり,適度な緊張感と安心感がリビングルームには存在しています。小さいお子さんは一人っきりになることに恐怖を覚える場合もあると思います。この適度な緊張感と安心感はリラックスして勉強するのに重要です。
 リビングには当然,雑音があります。テレビの音や親や兄弟の会話がどうしても聞こえてきます。しかし,そういった環境の元で勉強することで集中力が向上すると考えられています。今後,多くの子どもが経験すると思われますが,入学試験などを受ける試験場にも雑音はあふれています。他人のくしゃみ・咳ばらいの音や鉛筆の音,試験管が歩き回る音など沢山あります。ですから,そういった雑音のある状況に慣れさせておくことは,いざという時にも臨機応変に対応できる子供をつくることにもつながるとのことです。また,問題を解いていて分からないことがあっても,周りに誰かがいるので,すぐに聞くことができるということもメリットの一つです。
 次回は最終回になりますが,このテーマについてのまとめとなります。