学校日記

◆「子育て」を楽しむ◆ 叱るときは「かしこいじかく」で 【3/4編】  〜体罰に拠らない子育て(2)〜

公開日
2019/12/10
更新日
2019/12/10

校長室より

(3)共感と「伝感」を大切にする
 叱るときは「〜してはいけない」の禁止や「〜すべき」の当為・命令よりも、「そうか、そういう気持ちなんだ」といった共感と「お母さん、お父さんはこういう気持ちなんだ」といった気持ちを伝える(「伝感」とします)カウンセリングマインドの方が相手には受け入れやすいものです。また「あなたの〜が悪い」「あなたに問題がある」といった問責・帰責よりも、「〜してほしい」「〜してくれるとうれしい」という「伝感」と「提案」の方が相手の心には届きます。これは、i(わたし)メッセージとも言われています。
(4)正しい理屈で追い詰めない
 正しい理屈で子どもを追い詰めるのも、賢明なやり方とは言えません。(3)で述べたように、感情・気持ちを受け止める方が効果的です。大人だから、親だから、口論に勝たなくてはならない、正しい答えを言わなくてはならないと気負えば、かえって余裕がなくなり、子どもの心が見えなくなります。大切なのは、克服の道を子どもといっしょに探すことです。そして、その過程の中で共に学ぶことです。その懸命さが子どもの心に伝わっていきます。

 次回は4回シリーズの最終回になりますが、テーマは、「怒る」と「叱る」の違いについてです。