情報化社会における大人の役割とは? 〜個人情報の流失から子どもを守りましょう!〜
- 公開日
- 2019/10/18
- 更新日
- 2019/10/18
校長室より
私たち大人もスマートフォンを利用していますが、なぜ子どもが利用すると危険だと言われるのでしょうか。実際、子どもたちは経験値も低く、自分自身をコントロールする能力も乏しいので、どこまでだったら安全か、どこから先は危険なのかということが分からないからです。
例えば、無料のサイトがあったとします。個人情報を求められたときに、大人であれば、「あれ?ここまで個人情報を求められたら、ちょっと危険じゃないかな?」という勘が働くと思われます。ところが、子どもたちは、まず、「無料」という言葉に釣られ、画面の指示通りに個人情報などを入力してしまうのです。ですから、「危険予知能力」を養うべく、画面の中の知らない相手には気をつけさせなければいけません。
結局傷つくのは子どもたち自身なのです。子どもを食い物にすることは、決して許されません。
目の前に割れた花瓶があったとします。その花瓶が割れてばらばらになってしまい、瞬間接着剤で見た目は元通りになったとしてもひびは残ります。それを直そうとしたところで、決してそのひびが無くなることはありません。傷つくということは、そういうことです。
この情報化社会において、「インターネットに接続できる機器を使用させない」ということは不可能です。「スマートフォンやサイト自体が悪いわけではない」ということは、皆さんもご承知のとおりです。それをどう使うのかは、私たち自身の問題なのです。子どもたちはもちろんのこと、大人も同様に、正しい利用法で楽しく使うことが重要です。
そして、子どもたちが加害者にも被害者にもならないように見守っていくことが、私たち大人の役目であると思います。
「いつも言っているから、うちは大丈夫!」と感じた方も多いのではないでしょうか?しかし、子どもたちから「分かっている!」と煙たがられたとしても、繰り返し伝えていくことがとても大切です。