◆「子育て」を楽しむ◆ うちの子、反抗期がないんです【1/5編】 〜反抗期は自立のための儀式?〜
- 公開日
- 2019/09/10
- 更新日
- 2019/09/10
校長室より
昨日は、台風の関係で登校時刻を遅らせての対応となりましたが、保護者の皆様には、色々とご協力をいただきまして、ありがとうございました。
今回の台風は、千葉県内に多くの被害をもたらしたようですが、皆様のご家庭やご親類等の方々への影響は、大丈夫でしたでしょうか?
北部小学校は、幸い大きな被害はありませんでしたが、校庭のビワの木が倒れてしまいました。
さて、子育てにおいて、どの保護者も悩むと思われる、子どもの「反抗期」。しかし、誰もが経験すると思っていましたが、近年、「うちの子、反抗期がないんです」といった声が聞かれるようになりました。
そこで、高校教師の経験があり、現在もスクールカウンセラーとして活躍されている、大学教授の先生のアドバイスを参考にして、思春期の親子関係について5回にわたって考えていきたいと思います。
お子さんが小学校低学年である保護者であれば、この悩みはまだまだ先のこととお感じになるかとは思いますが、少し早めに心の準備をしておくつもりで、気楽に読んでみてください。
大人へと心身ともに成長する思春期に訪れることが多い「反抗期」。今では保護者となった皆さんも、ある時期に反抗期を迎え、大人や社会などにいらだちを覚えたことがあるのではないでしょうか。そして、保護者を困らせたり、本気で歯向かったりしたことがあったかもしれません。しかし、この時期は、保護者はもちろんですが、子どもにとっても辛い時期です。
そんな反抗期を、「うちの子もいつか迎えるだろう」と覚悟していたものの、思春期になってもその兆候がない。むしろ、今も保護者の言うことはよく聞くし、本人もよく自分のことを話す・・・。これはこれで悪くはないけれど、「うちの子はこのままで大丈夫?」と、心配されている保護者が見受けられます。
反抗期を、親離れ・子離れをするための「儀式」だとすると、この「儀式がない」親子関係は、「自立が遅れている」「親子関係が未熟なまま」の状態だと言えます。しかし、反抗期を、親子関係の「結び直し」作業の時期だと考えると、反抗期がなくても特に問題がないパターンがあることがわかります。
次回は、「反抗期が終わりを迎える過程」についてです。