◆「子育て」を楽しむ◆ 素直に謝らない子 〜教育評論家の先生からのアドバイス〜<後編>
- 公開日
- 2019/08/26
- 更新日
- 2019/08/26
校長室より
それでは、親に対する信頼が大きくなった状態になったところで、「じゃあ、相手はどう思ってるかな?」「自分の悪かったところはどこかな?」「何て言って謝ろうか?」「これからはどうする?」などと聞いてみましょう。すると、「妹もイヤな気持ちでいる」「ぼくがお菓子を取っちゃったから」「お菓子を取ってごめんね、って言う」「ぼくはお兄ちゃんだから、これからはぼくのお菓子も分けてあげる」などと素直に言えるようになります。
一切言い訳をさせずに、謝ることだけ強制して、謝らなければ罰を与える……。こういうやり方は逆効果であり、子どもをよけいかたくなにさせるだけです。 何よりも問題なのは、子どもの中に親に対するどうしようもない不信感が出てきてしまうことです。そうなると、素直になるどころか、すべてにおいて必要以上に反抗的になってしまいます。イソップ寓話(ぐうわ)にもあるように、北風がいくらがんばってもコートを脱がすことはできないのです。あなたがあたたかい太陽になれば、子どもは自分からコートを脱いでくれます。
この先生のお話を聞いて、私もドキッとさせられました。特に、「言い訳しないって言ってるでしょ!人のせいにしないで、とにかく謝りなさい」の部分は、「間違いなく、私も同じことを言ってたな・・・」と思ったのと同時に、反省させられた話でした。
子育ては難しいのが当たり前です。しかし、子育てできるのも、そう長くはありません。みなさん、子を持つ保護者だけに与えられた特権“子育て”を楽しみましょう!
これからも、子育てについて、みなさまと一緒に考えていきたいと思います。