最新更新日:2024/05/02
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連休中、自転車事故には 気を付けて 過ごしましょう!

1年間にわたる、皆様のご協力に感謝

 令和2年度が終わります。
 新型コロナウイルス感染予防対策に明け暮れた1年間でした。しかしながら、保護者の皆様には、本校の教育に関しまして多大なるご理解・ご協力をいただきました。また、地域の方々にも、児童の登下校時の見守りをはじめ、学校施設の消毒作業など、様々な面におきまして、ご協力をいただきました。これらのことに対しまして、学校を代表して、心より感謝申し上げます。

 明日から令和3年度が始まります。
 新型コロナウイルス感染予防対策は、今後も続けていくことになりますが、子供たちが、楽しく学校生活を送ることができるように、教職員一同、協働しながら日々の教育活動にあたっていきたいと思っております。
 改めまして、1年間、本当にありがとうございました。

ご卒業おめでとうございます。

◆令和3年3月17日(水曜日) 卒業式での式辞より◆
 優しく柔らかな春の陽射しとともに,厳しい冬の寒さをじっと耐えてきたあらゆる生きものたちが,一斉にその命を躍動させる季節がやってきました。6年間ともに過ごしてきた桜や楠の木をはじめとする校庭の植物は,新たな春の訪れを伝えているとともに,今日北部小学校を巣立つ57名の卒業生に,未来へ向かって進む勇気を降り注いでくれているようです。
 これからの人生の中でも,自分の夢や目標を達成するためには,幾多の困難や辛いこともあるはずです。しかし,私たちの前に立ちはだかる試練は必ず乗り越えられるものであると信じて,一歩一歩努力を積み重ねて,夢や目標を叶えて欲しいと思います。皆さんが自分の人生を力強く切り拓き,なりたい自分になれることを,私たち北部小学校の教職員は心から応援しています。
 保護者の皆様,お子様のご卒業,誠におめでとうございます。
 小学校生活6年間。その中に,語り尽くせぬ多くの喜びと,多くのご心配やご苦労があったことと思います。お子様に注がれた溢れるほどの愛情がここに実を結び,義務教育の第一段階を終えられたことを,改めてお祝い申し上げます。そして,この6年間の長きにわたり,本校の教育活動に対しまして,ご理解とご協力をいただきましたことに,全ての教職員を代表し,心より感謝申し上げます。
 それでは,卒業生の皆さん,皆さんが健やかに成長し,未来が夢と希望で輝くことをお祈りして,式辞といたします。
       鎌ケ谷市立北部小学校 校長 羽場 秀樹

 本来であれば,このよき日に多くのご来賓の皆様にご臨席を賜り,卒業生の門出をお祝いの言葉とともに祝福していただくことになっておりました。
 ご臨席していただくことができなかったことは,とても残念でしたが,ご来賓の皆様もきっと,本日の卒業生の堂々とした立派な姿を思い浮かべながら,心の中で,お祝いしていただいていることと思います。
 また,地域の皆様には,雨の日,風の日,いつどんな時でも,「あさかっ子」たちを温かく見守っていただきました。直接お伝えすることはできませんが,この場をお借りして,お礼を述べさせていただきたいと思います。ありがとうございました。また,これからも,よろしくお願いいたします。

「生きる力を育てる」子供との関わりとは?

 文部科学省では「生きる力」を育てることを新学習指導要領で明記しています。中でも「主体的な学び」を目指したアクティブラーニングが重視されています。アクティブラーニングとは,主体的に学びとること。学んでいく過程も大切にしていくことで子供の「生きる力」を育むとされています。
 
小学校〜中学校で目指す子供の姿「生きる力を育む」学習とは?
 小学校から中学校の学習指導要領における主な目的に「生きる力を育む」学習をしていくことが明記されました。ますます進んでいく国際社会に向け,これまでの学習では身につかなかった様々な視点を持つ子供を育てることが目的です。

具体的には,   
・基礎的な知識を実生活の場に活かす力をつける
・思考力・判断力・表現力の育成
・自ら課題を発見し解決する力を付ける
・コミュニケーション能力を高める
・多様な観点から考察できるようにする
・情報を取捨選択する

「生きる力を育む」関わりとは?
 小さなときの関わりが習慣化することで,大きくなってから生活を変えていくよりもスムーズに過ごせるようになります。ですから,保護者の皆様も,可能な限り関わっていただけることが望ましいです。
まずはできることから始めてみましょう。例えば,
・早寝早起き朝ごはん
・お手伝いの習慣化
・学校であったこと,友達関係など意識して会話をする
・保護者と一緒に様々な経験と学びをする
・日常的な保護者からの働きかけ・声かけ,促しを心がける
・ゲームやテレビの時間など家庭内のルールについて約束事を決める
 このようなことを継続していくことで,自主性やオリジナリティ,問題解決能力などの土台が育まれるはずです。

ちょっとした心がけ! 保護者ができる具体的な関わりとは?
 日常生活の中でちょっと視点を変えてみたり,保護者自身が心がけたりするだけで子供へ刺激ある様々な関わり方ができます。具体的な事例をあげてみます。
〇算数や国語など問題集を解かせるだけではなく,日常生活で算数や国語を使う
<例>
 ・買い物をしながら合計金額を計算し消費税を求める
 ・街中を散歩しながら「くにがまえ」の漢字を探す
 ・地図を見ながら目的地までの最短経路を考える
〇ニュースやSNSの話題などを使い,シミュレーションをする
<例>
 ・保護者も子供も一緒にニュースを見てどう捉えたか,感じることや意見を話す
 ・困っている人を見かけたらどうするか,自分が困った時はどうするかを話す

 子供が様々なことに関して選び取ったり,自分の経験や知恵を使って考えたりすることを習慣化できるような関わり方を意識するようにしてみてください。そのような関わりをとおして,子供が自らの考えを述べ,認めてもらえるという経験が大切です。どんな小さな気づきであってもしっかり聞いてあげてください。

「HSC(ひといちばい敏感な子)」という概念をご存知ですか?【3/3編】

わが子がHSCだったら? その対処法と心構え

◆「いつでも味方だよ」と安心感を与える声かけを◆
 敏感すぎる子は常に不安を抱えています。日常の何気ないシーンでも,「いつも見守っているよ」「どんなときでもあなたの味方だからね」というメッセージを伝え続けてください。たとえお母さんやお父さんがそばにいなくても,「いつも見守ってくれている」という安心感が不安をかき消してくれるはずです。
◆ありのままのお子さんを認めてあげて◆
 子育てカウンセラーで心療内科医の明橋大二先生は,HSCの子をもつ親御さんに向けて,「お子さんが『おかしい』と思っていることを『そうだね』と認めることや,その感性のすばらしさをぜひ本人に伝えて」とアドバイスしています。HSCの子は,親が気づかないあいだに自己肯定感が低下する傾向があるそうです。ありのままの自分を認められたら,自己肯定感がはぐんぐん伸びていきます。
◆親が肩の力を抜いて接することが大事◆
 親が強迫観念から「ちゃんとしつけなきゃ」と思えば思うほど,できないことを叱りがちになります。これでは自己肯定感がどんどん低下して悪循環に陥ってしまうでしょう。明橋先生によれば,「HSCの子はそこまでしつけする必要はない」「生活習慣でいえば,睡眠だけしっかりしていればOK」「勉強したり生活習慣を身につけたりということは,自己肯定感の上に積み上がっていく」ときっぱり述べられています。

 HSCの子は,一見普通のように見えても,内側では不安や恐怖,不快感を人一倍感じています。親だからこそ「この子は大丈夫かしら?」と心配になるかもしれませんが,優しく見守って温かく包んであげることで,自己肯定感の土台が築かれ,自分の「敏感さ」とも上手に付き合っていけるようになるはずです。

 HSCについて,3回に分けてお伝えしてきました。「HSCではないか?」と思われる子供をもつ親御さんのなかには,【1/3編】の中でも触れましたが,「私の育て方が悪いのかも……」と自分を責めてしまう人もたくさんいるようです。しかし,HSCはもって生まれた気質です。まわりの人たちから余計なことを言われても,毅然とした態度でわが子とだけ向き合うことを心がけていってほしいと思います。

「HSC(ひといちばい敏感な子)」という概念をご存知ですか?【2/3編】

 以下は,アーロン博士らが開発したチェックリストをもとに幼児用に作成された質問項目です。質問を読んでYesと答えた数をカウントしてみてください。子供向けにアレンジされているので,お気軽にお試しください。
1.【すぐにビクッとする?】
2.【サプライズをしてあげてもあまり喜ぶことがない?】
3.【相手の気持ちをよく察する?】
4.【年齢よりも大人っぽい言葉づかいをすることがある?】
5.【においに敏感?】
6.【ユーモアのセンスがある?】
7.【優れた直感力をもっている?】
8.【興奮した日はなかなか寝つけない?】
9.【大きな変化に対応するのが苦手?】
10.【着ているものが濡れたり汚れたりすると着替えたがる?】
11.【四六時中質問をしてくる?】
12.【完璧主義のように見える?】
13.【他人の痛みや苦しみによく気がつく?】
14.【静かでおとなしい遊びが好き?】
15.【ハッとするような深い質問をしてくることがある?】
16.【痛みに敏感?】
17.【騒がしい場所が苦手?】
18.【ほかの人が気づかないような微妙なことによく気づく?】
19.【安全かどうか確かめてから行動を起こす?】
20.【自分の知らない人がいると実力を発揮できない?】
21.【子供のわりに物事を深く感じとっている?】
22.【服のタグやチクチクする肌触りなどを嫌がる?】
23.【叱るよりも優しく間違いを正したほうが理解してくれる?】
 以上になりますが,いかがでしたでしょうか?
 質問は以上です。いくつの項目に当てはまりましたか?
 Yesの数が13,もしくはそれ以上だった場合,子供はHSCである可能性が高いそうです。もしくは,当てはまる項目が1つか2つくらいだとしても,「非常に強く当てはまる」と感じた場合,HSCの可能性は高まります。ただし,これは厳密な診断ではないので,あくまでも参考程度にとどめておいてください。大事なのは,親御さんから見て子供がどのような気質を備えているか,困りごとにはどのように対処すべきかを知ることが大切です。
 次回,最終回【3/3編】の中で,その対処法と心構えについて考えていきたいと思います。

「HSC(ひといちばい敏感な子)」という概念をご存知ですか?【1/3編】

 「ちょっとしたことですぐに泣いてしまう」「ほかの子に比べて傷つきやすく,落ち込むことが多い」と,子供の繊細さにお悩みではありませんか?
 先日,ある保護者の方から,「校長先生,HSCってご存知ですか?」と尋ねられました。勉強不足であった私は,すぐに調べてみました。
 今回は,その内容について書かれていたことを参考にして,子育てについて考えていきたいと思います。

 みなさんも,子育てをされていて,色々とお悩みになられている方も少なくないのではないでしょうか?そして,「私の育て方が悪いのかも……」と自分を責めてしまったり,子供に厳しくあたってしまったりしてしまうこともあると思われます。
 もしも,気になるお子様の言動を,「子供が生まれながらにもった気質である」と捉えることができたとすると,その悩みもかなり解消されるのではないでしょうか?

 HSCの子供は毎日しんどい?
 最近よく耳にする「繊細さん」,いわゆる「HSP(Highly Sensitive Person)」とは,感受性がきわめて強く敏感な気質をもった人のこと。HSPの人は,学校生活や社会生活で苦労することが多く,生きづらさを感じる人も少なくないそうです。そして子供たちのなかにも,ひといちばい敏感な子(Highly Sensitive Child=HSC)は存在します。しかもその割合は5人に1人と非常に多く,「もしかしてうちの子はHSCかも……」と心配される親御さんもたくさんいるようです。
 この概念を見いだしたのは,アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士。HSCは生まれついた気質であり,決して性格の問題ではないこと,脳の神経システムに違いがあるということなどもわかっており,やみくもに「気にしすぎじゃない?」「気のせいだよ」と励ますことは逆効果になってしまうことも。
 特にまだ小さい子供の場合,敏感に反応する五感の不快さをうまく言葉で表現できないことが多いので,大人よりも何倍も「しんどい」と感じているはずです。

「家庭学習(宿題)」について【4/4編 最終回】

 小学校では,教科書の朗読をはじめ,「子供がやった(やる)宿題を,親が見てあげる」という課題が出されることも少なくありません。保護者の皆様の中には,その様な対応をすることが大変である方がいらっしゃるということも理解しているつもりです。しかしながら,家庭学習の習慣は,早い時期に身に付けさせることがとても重要です。「子供の自主性に任せている」「宿題は,子供がやることだから,親が関わる必要性を感じない」というお考えもわかります。しかし,毎日は難しいとしても,可能な範囲の中で見ていただけますと,子供たちの家庭学習習慣が定着していく可能性は一層高まります。宿題を見ていただきながら,お子様の成長を感じていただくと同時に,「がんばってるね!」「こんなに難しい問題も解けるようになったんだね!」などと,お子様のがんばりを認めてあげていただけると,子供たちのモチベーションは確実に高まっていきます。
 「宿題なんて必要があるのか?」というお考えがあることもわからないではありませんが,北部小学校の児童にとっては,必要不可欠なものであると捉えています。
 ぜひとも,家庭学習(宿題)の重要性についてご理解いただき,お子様のサポートをしていただけますよう,お願い申し上げます。
 北部小学校で取り組んでいます「自主学習ノート」ですが,「他の子供が,どこまでやっているのかわからないので,自分の子供に何をどこまで,どのようにやればよいのかを伝えられない。」というお悩みを聞いています。つきましては,今後,参考になると思われる活用例を,お知らせしていきたいと考えております。
 4回に分けて「家庭学習(宿題)」についてお伝えしてきました。子供たちの学力向上に向けて,授業での学習と関連付けながら,少しでも効果が現れるようにしてまいりたいと思っておりますので,各ご家庭でのご理解・ご協力をお願いいたします。

「家庭学習(宿題)」について【3/4編】

 塾等に通っている場合は,宿題が出されると思いますから,子供も大変かもしれません。塾が目標にしている方向性や指導(教育)方針によっても異なりますが,塾から出される宿題(課題)は,学校のそれと比べると,比較的難しいものが多いことと思います。それを,ほぼ毎日やらなければいけない子供の苦労はもちろんのこと,それらに取り組む我が子を見ていて,「かわいそう・・・」と思われる保護者の皆様のお気持ちもよく理解できます。
 その一方で,学校から出される宿題は,前述の通り,それほど難しい内容の課題が出されることは少なく,そのほとんどが基礎・基本的な内容が多いと思います。ですから,学習内容が理解できている子供にとっては,多くの場合,それほど時間がかからないと思われます。また,「○○について調べてくる」などという,時間がかかるような課題については,提出するまでに時間が与えられるのが通例です。
 「各自が学習内容を考えて,自主学習ノートに決められたページ数をやってくる」という課題もあります。この様な課題に対しては,「(ノートに記入しない)問題集やeライブラリーをやった場合は,どうするのか?」といったご質問を受けることもあります。ごもっともなお話です。その様なときは,保護者の方にお子様が取り組んだ学習内容を確認していただき,「○○について□□分,eライブラリーで△△について□□分やりました」等と,保護者の方に学習した内容について記述していただくという方法でよいのではないかと考えます。
 ちなみに,現在,北部小学校の3〜6年生では,この自主学習ノートに取り組ませています。児童の中には,すでにノートを10冊以上終えたという子もいるようです。「たくさんやればよい」というわけではありませんが,「自分は家庭学習(宿題)で,これだけがんばった!」と思えることは,必ず,学習や日常生活においての意欲につながりますし,学力向上においても,その努力は報われると思っています。

「家庭学習(宿題)」について【2/4編】

 (教科)担任としては,「この宿題(復習・予習や下準備の資料収集等)をやってこないと,次の学習をするときに,学習(授業)がスムーズに進まない」と感じて,効果的であると考える課題を出すことがほとんどです。「計算ドリルの○○ページまで終わらせてくる」という課題であったとしても,以前に学習したことの復習の時もあれば,次の授業に関連する課題として出されるときもあります。
 小学校の場合は,担任が授業を進めている段階で,「学級全体として,○○が理解されていない」と感じることがあります。その様なときは,授業の中で解決していくことが最善の策ではあると思いますが,授業進度等の関係で,それが難しいこともあります。また,宿題となる内容は,多くの場合において,その教科の基礎・基本を支える学力につながるものです。どんなに外見が立派な家を建てたとしても,土台となる基礎がしっかりしていなければ,地震などの災害が起こった時に簡単に倒れてしまいます。そういう意味でも,宿題というのは,現在,多くの児童が抱えている喫緊の課題を乗り越えるための重要な役割を担っているということになります。これまでの経験から,学力が高い子供でも,「こんなことが,わかっていなかったのか?」と,意外と基礎・基本的な事項を忘れている(理解していなかった)ということがあったことも事実です。

「家庭学習(宿題)」について【1/4編】

 保護者の皆様は,お子様の「宿題」について,どの様にお考えでしょうか?
 「宿題が少ない!」「宿題が多すぎる!」
 この二つは,宿題に関するご意見として以前からよく聞かれます。また,「塾や習い事から帰ってきてから宿題をやると,寝る時間が遅くなってしまう」といったお悩みをお持ちになられているご家庭もあることと思います。
 私が中学校に勤務していたときの課題としては,各教科担任が宿題を出すため,日によっては,宿題の量が非常に多くなってしまうということがありました。そのため,学校全体で,宿題の出し方やその量について検討したことがありました。
 小学校では,基本的には学級担任がほぼ全ての教科を教えていることから,宿題の量やその内容については,担任がしっかりと把握した上で,必要に応じた適切な量の課題を出していることがほとんどかと思います。
 以前は,授業で学習した漢字や,個人が覚えたいと思う漢字を「○個以上ノートに書いてくる」といった,毎日のルーティーン的に継続して行うといった課題が多かったように思います。もちろん,この課題でもある程度の学力は身に付くと思われます。しかし,その様な課題にすると,中学校三年生であっても,漢数字やpenやI(私は)などの既に覚えているであろう簡単な英単語を決められた回数だけ書いてくるという生徒もいました。それも,最後の方になると,惰性でやっているためか,スペルが間違っているなどということは,度々見受けられました。もちろん,「指定された課題はクリアー」しているので,「宿題をやってきた」という観点では問題は無いのですが,果たして,それで良いのでしょうか?

◆子育てを楽しむ◆「ちゃんとして!」「何度言ったらわかるの!?」は意味なし!子供にきちんと伝わる「叱り方」って?【5/5編】

 今回が最後になります。【4/5編】を出してから,少し時間が経ってしまい,申し訳ございませんでした。

 子供の年齢によって,叱り方は変えた方がいいのでしょうか?
 「子供の成長に応じて,親として叱り方を変えていくべきだろうか?」と考えたことはありませんか?
 考えれば考えるほど,真剣に悩んでしまうかも知れません。しかし,難しく考えないでください。基本的には,年齢ごとにいちいち変える必要はありません。

▼子供の成長によって変化する,そのリアクションに応じて変えていく▲
 幼児期は,1年間で大人の10歳分に値するほどの変化を見せます。例えば,2歳と4歳では大人の20歳と40歳くらいの違いがあるのです。20歳と40歳では,考え方も興味も大幅に違ってきます。同じ言葉で叱っても,2歳のときと4歳のときでは反応が違ってきます。だからこそ,年齢で叱り方を変えていくのではなく,「その子がどうリアクションするようになったか」によって対応を臨機応変に変えていけば大丈夫です。これは,小学生においても同様だと思っています。
 例えば,「やめなさい」と伝えたときに…
 ・ただ泣く→今度からはもっと優しく伝えてみる 
 ・へ理屈で言い返してくる→いけない理由を詳しく説明して伝える 
 といった感じです。

 年々変わっていく,叱ったときのリアクションを受け止め,「そうきたか!」と思うことで「では,どう言えばいいか」がわかってきます。これによって,結果的に親の言いたかったことがストレートに伝わりやすくなります。親としても,「おや,うちの子もこう返すようになってきたか…」と,𠮟りながら成長を感じられるようにもなります。

▼親の笑顔が子供をHAPPYにします▲
 お母さんやお父さんが笑顔でいることが,子供にとって一番HAPPYです。子供の笑顔を見ると,子育ての疲れも吹っ飛んでしまうと思いますが,でも,それは子供も同じです。お母さんやお父さんの笑顔を見るのがとても嬉しく,お母さんやお父さんが笑っているだけで限りない喜びと安心感を感じるものです。
 日常の中に笑顔がふんだんにあふれるお母さんやお父さんだと,子供は幸せいっぱいで,いつも笑顔でいてくれるようになります。

 「子供にきちんと伝わる『叱り方』」について,子供コンサルタントの方のお話を参考にしながら,5回にわたって紹介してきました。以前にも書きましたが,「子育てマニュアル」に関する本は多数出版されていますが,自分の子供(家庭)にあった子育ては,それでは不十分です。10人の子供がいれば,10人の子育て方法があります。それは,兄弟姉妹であっても,同様です。
 みなさん,子育てができる『残り少ない』日々を楽しみましょう!

緊急事態宣言発令に伴う児童に向けての(放送による)話

 緊急事態宣言が発令されたことに伴いまして,全児童に向けて以下の様な話をさせていただきました。みなさんのご家庭におかれましても,十分注意されていることとは思いますが,ご家庭に関わるお話もさせていただきましたので,ご理解いただければと思います。
 なお,本日,学校から「緊急事態宣言にともなう学校の対応について」というお便りを配付させていただきました。合わせて,「健康チェックカードについてのお願い」につきましても配付しましたので,ご協力をお願いいたします。

<児童に向けての話>
 3学期が始まってから3日が経ちました。友達と一緒に楽しく,学校生活を送れていますか?
 みなさんも知っていると思いますが,昨日,東京都,神奈川県,埼玉県,そしてみなさんが住んでいる千葉県に対して,緊急事態宣言が出されました。期間は今日から来月の2月7日(日曜日)までで,全ての人たちに対して,「必要がないときは,外に出ないようにしてください。」ということになっています。特に,「夜の8時以降については,外に出ないように」と言われています。
 レストランなど,食事をしたりするお店は,夜の8時には閉めるようになっていたり,会社に行く人も,人数を少なくするようになっていたりしています。
 前回,緊急事態宣言が出されたときは,しばらくの間学校はお休みになっていましたが,今回は,学校はお休みになりません。ですから,お家の人にも言われているかもしれませんが,みなさんも,学校はもちろんですが,お家に帰ってからも,新型コロナウイルスにかからないように,気を付けて生活しなければならないということは分かっていると思います。
 そこで,みなさんにお願いがあります。給食中に申し訳ありませんが,これから,そのことについてお話しするので,しっかりと聞いてほしいと思います。
 まずは,学校での生活に関することです。
 学校では,これまでと同じですが,手や指などをよく洗い,消毒をするようにしてください。また,汚れた手で目や鼻をこすると,ウイルスが体の中に入ってしまうかもしれないので,手で直接,目や鼻をこすらないようにしましょう。
 次に,これからもマスクを着けることを忘れないようにしてください。また,マスクをしていたとしても,大きな声で話したりすることはやめてください。体育や給食など,マスクを外して活動する時間は,特に注意してください。ですから,これまでとは少し違って,先生から「大きな声を出してはいけません!」などと注意されることが多くなるかもしれませんが,みなさんや先生方,そして,家族の人たちの命を守るためですから,必ず言われたことは守るようにしましょう。また,注意されなくても,自分から気を付けるようにしてほしいと思います。給食を食べる時は,前を向いて,おしゃべりをせずに食べるようにしてください。また,食べ終わった人は,マスクをすぐに着けるようにしましょう。
 お家に帰ってからですが,外で遊びたい気持ちはよく分かりますが,できる限り家の中で過ごすようにしましょう。もしも,お家の人がみんなのことを元気づけようとして,「どこかに出掛けようか?」とか,「外に食べに行こうか?」などと誘ってくれた時は,「外に出掛けるのは心配だから,お家で過ごそうよ!」などと伝えてほしいと思います。
 このようなことが,いつまで続くのかは誰も分かりません。でも,みなさんをはじめ,多くの人たちの命を守るために,お互いに気を付けていきましょう。

本年もよろしくお願いいたします。

 新年あけまして,おめでとうございます。
 あっという間の冬休みではなかったでしょうか?
 隣接する柏市や松戸市の学校は,12月25日(金曜日)が終業式ということでしたので,鎌ケ谷市内の学校は,それに比べると2日間長い冬休みでした。
 みなさんも同様のことではないかと思われますが,私は,自宅で過ごす時間がほとんどでした。そのため,年末の大掃除にかける時間が例年以上に増え,家の中や庭が少しすっきりしたことは,プラス面として捉えたいと前向きに考えています。
 新型コロナウイルスが依然と猛威を振るっており,ご存知の通り,東京都と埼玉,千葉,神奈川3県を対象とする「緊急事態宣言」が,近日中に出されるのではないかという状況です。
 明日より,3学期が開始されますが,鎌ケ谷市内においても,まだまだ改善の方向には進んでいない様子であるため,今後も,保護者の皆様をはじめ,地域の方々にはご心配をおかけすることがあるかと思われます。
 学校では,これまでと同様に可能な限りでの新型コロナウイルス感染症防止対策を講じながら,学校運営を進めてまいりたいと思っておりますので,みなさまのご理解・ご協力のほどを,何卒よろしくお願いいたします。

第2学期を終えて〜ご協力ありがとうございました〜

 例年よりも1週間長かった第2学期。保護者の皆様のご理解・ご協力をいただき,新型コロナウイルス感染症防止対策を取り入れながら,芸術鑑賞会,あさか遠足,スポーツ大会,5・6年生によるスペシャルイベント等を行ってきました。
 大きな声を出すことができなかったり,人と人との距離をとらなければならなかったりと,様々な制限がある中でも,子供たちはそれぞれの行事を十分に楽しんでいました。
 子供たちの様子を観ていて,学校では,授業はもちろんですが,これらの活動が,子供たちの成長には重要な役割を担っているということを再確認させられました。
 例年は当たり前のように行われている行事。その開催に向けては,企画をはじめ,様々な準備が必要となります。特に今年度は,これまでになかった行事を工夫したり,例年行われている行事であっても,その開催方法等について検討した対策を講じたりするなど,できり限りの注意を払いながら,行事を行ってきました。
 まだ,先が見えない状況下ではありますが,これからも新型コロナウイルス感染症防止対策に努めながら,学校運営を進めてまいりますので,保護者の皆様および地域の方々のご理解・ご協力のほどを,よろしくお願いいたします。
 皆様,よいお年をお迎えください。

◆子育てを楽しむ◆「ちゃんとして!」「何度言ったらわかるの!?」は意味なし!子供にきちんと伝わる「叱り方」って?【4/5編】

「つい感情的に叱ってしまった…」というときのフォローはどうすればよいのでしょうか?
 親も人間です。いけないとわかっていても,ついカッとなって叱りつけてしまうこともあるでしょう。そんなときは,それをフォローするいい方法があります。
▼子供を叱りつけてしまったとき▲
・その後,何ごともなかったかのようにふるまう
・その夜,お風呂の湯船の中や落ち着いた雰囲気になった部屋の中等で素直に謝る
 この2つで,子供はかえってお母さん,お父さんの愛情を感じます。
▼叱りつけてしまったあとは,サッと元のお母さん・お父さんに戻りましょう▲
 すると子供は「あれ?もう怒ってない!」と安心します。そして,しばらく経ってから,(寝る前の落ち着いているときなどに)「さっきは怒ってごめんね」と謝ってみてください。すると子供は,なんだかうれしい気持ちになると思います。
▼謝るときは理由も説明してあげましょう▲
 「○○ちゃんにいい子になってほしいから怒ったんだよ」「そっかあ」と,叱られた理由にもすんなり納得してくれると思います。逆に,叱った後いつまでも「もう知らない!」といった冷たい態度を取るのはやめましょう。子供は「(お母さんやお父さんに)本当に嫌われてしまった」と不安になります。叱ったあとは,いつもの親子関係で笑顔に戻ることが何よりも大切です!

◆子育てを楽しむ◆「ちゃんとして!」「何度言ったらわかるの!?」は意味なし!子供にきちんと伝わる「叱り方」って?【3/5編】

▼叱る回数を減らせる!4つの"親の気の持ちよう"▲
 コロナ禍で自宅での時間が増える中,子供の自由でパワフルな振る舞いに毎日向き合うお母さんやお父さん。どうしてもストレスがたまってしまうと思います。
 何を言っても,何度言っても,言うことを聞かない…。「もう,叱らせないでほしい!」というのが本音ではないでしょうか?
 それならば,叱る回数自体を減らしていきましょう。そのためのポイントは次の4つです。
1.「できなくて当然」と思う
 子供はまだ小学生です。個人差はあると思いますが,生まれてからの経験や知識も多くはありません。だからこそ,「失敗して当たり前・できなくて当然」と思ってあげてください。叱りたくなるカラクリは,「これはとんでもない!」「許せない!」と思うところにあります。「まあ,いいか!」の精神で,できるその日を心待ちにしてください。

2.「1回叱ったら1回ほめる!」をルールにする
 よく「1叱って10ほめよ」と言われますが,実際はなかなか難しいと思います。しかし,「1叱って1ほめよ」ならハードルはグッと下がるのではないでしょうか?すると,必然的に叱るたびにほめるのが面倒になり,結局叱る回数も減ります。それでいいのです!

3.健康ですくすく育っていることに感謝する!
 子供のやることなすこと,全てにイライラしてきたら…。お子さんが生まれたときにお祈りした,あのお願いを思い出してみてください。そう,「健康ですくすく育ってくれますように…」という願い。それが一番の願いだったはずです。叱られるほど元気に育ってくれたわが子。そう,その一番の願いはかなったのです。

4.あきらめる!
 ここでの「あきらめる」とは「“あきら”かに認“める”」ことです。叱りたくなるときも,これがわが子の姿なんだと思って,その姿を丸ごと認める=(つまり)ありのままを受け止めてあげてください。

 これは子育てすべてで一番大事なことです。ありのままの姿を認めて,わが子のこれからの成長に目を向けていきましょう。

◆子育てを楽しむ◆「ちゃんとして!」「何度言ったらわかるの!?」は意味なし!子供にきちんと伝わる「叱り方」って?【2/5編】

▼「叱りたい」と思う場面を親の"気の持ちよう"で根本的に減らしましょう▲
 子供のとある言動を「これは問題!」と捉えてしまうと「直させなきゃ」と思い,イライラが募って,親もストレス…。
 そもそも「叱りたい(注意したい)」と思う場面を減らすことができれば,そんなストレスを減らすことができるのではないでしょうか。そのようなときには,"気の持ちよう"を変えてみることが大切とのことです。
 ・できなくて当然と思う
 ・1回叱ったら1回ほめる!をルールにする
 ・「健康ですくすく育ってくれているからいいか」と思う
 ・あきらめる!
 この4つの"親の気の持ちよう"で,叱りたいと思う場面を減らせれば,親も心穏やかに過ごせる時間が増えます。ありのままの姿を認めて,わが子のこれからの成長に目を向けていくことが,子育てではとても大事なことになります。

▼それでもついガミガミ言ってしまった…でも大丈夫です!…▲
 わかってはいてもお母さんもお父さんも一人の人間です。家事や仕事など毎日忙しい中,子供と向き合って過ごす忙しい時間の中で,ついガミガミ言ってしまう…ということは誰にでもあります。
 それはいちいち気にしなくても大丈夫です!ただ心の片隅に「太く短い言葉で伝えること」「ガミガミが終わったあとの時間が大事」ということだけは意識するようにしてください。
 親が子を叱りたくなるのは,子供のことを思ってのこと。 叱ったあとに,言い方を反省したり自己嫌悪に陥ったり…それも,子供のことを真剣に考えているからこそ。 子供に正しいことを教えるのは親の役目であり,大切なことです。でも,子供の笑顔を見ると疲れも癒されるように,お母さんやお父さんが笑顔でいることが,子供にとって一番の幸せです。
 お小言は少なめに,笑顔は大目に…そんな毎日を過ごせるようにしていけるように努めてみてください。

◆子育てを楽しむ◆「ちゃんとして!」「何度言ったらわかるの!?」は意味なし!子供にきちんと伝わる「叱り方」って?【1/5編】

 親にとって,永遠のテーマと言ってもいい子供の「叱り方」。なかなか子供に響かない…そもそもこんな叱り方でいいのだろうか?よくない言い方だとわかっているけど,つい…イライラしない方法ってある?つい感情的に叱ってしまった…どうフォローすればいい?など,悩みや疑問は尽きないと思います。

 ある子供コンサルタントの方のお話によりますと,「声かけの方法,親の気の持ちようには,すぐに実践できるノウハウがたくさんある」ということです。今回は,それらについて5回にわたって紹介していきたいと思います。

▼「叱る」と「注意する」は全然違うことをまず理解しましょう▲
 そもそも「子供を良い方向に導きたい」「少しでも良い子になってほしい」のであれば,叱る必要はないとのことです。
 え!?どういうこと!?と思われるかもしれませんが,必要なのは「叱る」ではなく「注意をする」ことだそうです。実は,親がくどくど叱っているとき,聞いている子供は「一体何が悪くて,何を叱られているのか」わかっていないことが多いのだとか。たしかにそんな状態で親に怒りモードで言われるとびっくりするだけでどうしたらいいかわかりませんよね。ですから,「叱る」のではなく,「わからない子供に教える」という精神が大事で,そのために親がやるべきことはごくごくシンプルなことです!それは,「普通のトーンで大人に説明するような気持ちで伝える」のだそうです。そのとき大切なのは,子供を叱るときについやってしまいがちなのですが,余計なグチや嫌味のニュアンスはこめないことが大切です。正しく「注意する」ことができるようになれば,「叱ってしまう」ことは減っていきます。

◆子育てを楽しむ◆ 親のハグで乳児安らかに

 少し前になりますが,「生後4カ月以上の乳児は両親にハグされると,他人にハグされたときよりもリラックスすることを,東邦大医学部(神経科学)の助教と教授,および,東京大,大阪大の研究チームが実験で突き止めた。」というニュースが報道されていました。
 こうした反応は生後4カ月未満の乳児には認められないため,乳児が4カ月間の両親との触れ合いを通じ,母親や父親に特有の抱き方を記憶した可能性があるそうです。
実験では,親と0歳児のペア100組以上を対象に,抱き方や,抱く人によって乳児の心拍の間隔がどう変わるかを心電図を使って調べたとのことです。
 まず,母親に「軽く縦抱きする」「かわいいと思ってぎゅっとハグする」「そのまま走れるくらい強く抱き締める」の3種類の方法で,それぞれ20秒ずつ乳児を抱いてもらったそうです。すると,ハグの最中は,他の二つの抱き方をされているときより乳児の心拍の間隔が長くなる割合「心拍間隔増加率」が大きかったとのことです。
「増加率が大きいほど副交感神経がより活発化したリラックス状態であるため,親子が普段行っているハグが,乳児の最もリラックスする抱き方であることが分かった」ということでした。
 次に,母親や父親がハグした場合と,育児経験のある初対面の女性がハグした場合を比較したところ,「両親にハグされたときの方が,初対面の女性のときより乳児の心拍間隔増加率は大きく,よりリラックスしていることが判明した」ともありました。
一方,両親の心拍間隔増加率もわが子をハグしている最中に大きくなり,ハグが親子双方の安心感を高めるということが示されたそうです。
 助教は「今回の研究が乳児の安心感や親子の絆を理解する一助となり,子育て方法の科学的な検証に役立つことを期待している」と述べておられました。

 小学生でも,高学年になるにつれて,親との距離感を取ろうとする子供は増えてくると思われます。しかし,嫌な顔をするとは思いますが,時には,ハグをしてあげてください!きっと,心の中では嬉しい気持ちの方が大きいと思いますし,親の愛情を再確認してくれるのではないかと思います。

◆今年度の学習進度について◆

保護者の皆様へ
 今年度は,新型コロナウイルス感染症防止対策の関係で,夏休みの短縮と授業の実施,学校行事の縮小等,様々な面におきましてご協力をいただき,誠にありがとうございます。
 保護者の皆様のご理解とご協力によりまして,現時点において,授業進度をほぼ取り戻すことができる見通しとなっております。
 今後,インフルエンザの流行等で学級閉鎖となった場合も考え,可能な限り授業時間を確保してまいりたいと思っております。
 今後につきましても,ご協力のほど,よろしくお願いいたします。
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