最新更新日:2024/05/13
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◆「子育て」を楽しむ◆ 素直に謝らない子   〜教育評論家の先生からのアドバイス〜<後編>

 それでは、親に対する信頼が大きくなった状態になったところで、「じゃあ、相手はどう思ってるかな?」「自分の悪かったところはどこかな?」「何て言って謝ろうか?」「これからはどうする?」などと聞いてみましょう。すると、「妹もイヤな気持ちでいる」「ぼくがお菓子を取っちゃったから」「お菓子を取ってごめんね、って言う」「ぼくはお兄ちゃんだから、これからはぼくのお菓子も分けてあげる」などと素直に言えるようになります。
 一切言い訳をさせずに、謝ることだけ強制して、謝らなければ罰を与える……。こういうやり方は逆効果であり、子どもをよけいかたくなにさせるだけです。 何よりも問題なのは、子どもの中に親に対するどうしようもない不信感が出てきてしまうことです。そうなると、素直になるどころか、すべてにおいて必要以上に反抗的になってしまいます。イソップ寓話(ぐうわ)にもあるように、北風がいくらがんばってもコートを脱がすことはできないのです。あなたがあたたかい太陽になれば、子どもは自分からコートを脱いでくれます。

 この先生のお話を聞いて、私もドキッとさせられました。特に、「言い訳しないって言ってるでしょ!人のせいにしないで、とにかく謝りなさい」の部分は、「間違いなく、私も同じことを言ってたな・・・」と思ったのと同時に、反省させられた話でした。
 子育ては難しいのが当たり前です。しかし、子育てできるのも、そう長くはありません。みなさん、子を持つ保護者だけに与えられた特権“子育て”を楽しみましょう!
 
 これからも、子育てについて、みなさまと一緒に考えていきたいと思います。

◆「子育て」を楽しむ◆ 素直に謝らない子      〜教育評論家の先生からのアドバイス〜<前編>

 今日から出勤されている方も多いかと思われますが、リフレッシュすることはできましたでしょうか?「まだ、夏休みに入っていない」「夏休みなんてない!」という方もおられるかと思いますが、暑さから来る疲れは知らず知らずのうちに蓄積しがちですので、くれぐれもお体にはご留意ください。
 さて、夏休みも残すところ約2週間となりました。「時が流れるのは、早いな〜」と、感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?特に子ども達はその気持ちが強いのでは・・・。
 宿題はもう終わりましたでしょうか?終業式でも話したように(7月19日の「校長室より」をご覧ください)、計画的に進めることができたら、「よくがんばったね!」と誉めてあげてほしいと思います。そして、まだ終わっていない子どもには、「これから、がんばろうね!」という励ましの言葉と少しのサポートをお願いします。

 ある教育評論家の先生に、年長の男の子がいる保護者から質問が寄せられました。
【質問】
 自分が悪くても素直に謝りません。先日もお菓子の取り合いで妹を泣かせ、「謝りなさい」と言っても言い訳ばかりでした。それでパパに「言い訳するな!」と叱られ、一週間おやつ無しになりました。強情というか頑固というか・・・。

【先生からのアドバイス】
 親にはみんな「自分の非を素直に認めて謝れる子にしたい」という気持ちがあります。それでどうするかというと、すぐに謝らない時は叱る、それでも謝らない時は罰を与える、などということになりがちです。
 そして、子どもが何か話そうとすると「言い訳するな!」と門前払いして、次のようなやり取りになります。

「なんでこんなことしたの!?」
「だって……」
「だってじゃありません。言い訳しない」
「だって……」
「だってじゃない。まず謝りなさい」
「だって、ぼくが○○してたら妹が○○してきて……」
「言い訳しないって言ってるでしょ!人のせいにしないで、とにかく謝りなさい」

 「なんで」と聞かれて「だって」と答えるのは、日本語としては正しいのですが、親には通用しません。子どもとしてはつらいですね。子どもにも言い分がありますし、まずはそれを聞いてほしいのです。大人である私たちが、怒り狂った上司に言い分を一切聞いてもらえないまま謝ることを強制されたらどうでしょう?とてもじゃないですが、素直にはなれません。そういう上司には不信感しか持ちません。
 反対に、上司が言い分を聞いてくれたら、しかも共感的に聞いてくれたらどうでしょうか?「自分の気持ちをわかってもらえた」と感じて、素直になれます。謝るべきことがあれば素直に謝れます。
 子どもも同じです。「言い訳するな」などと言わないで、子どもの話をたっぷり共感的に聞いてあげてください。すると、子どもは言いたいことが全部言えてスッキリします。そして、ある特定の精神状態に至ります。
 子どもは「お母さんはわかってくれた。ぼくがどんなにイヤな気持ちでいたか、お母さんはわかってくれた」「いつもお父さんはわかってくれる。私の気持ちを本当によくわかって許してくれる」と思えるようになるのです。それはつまり、親に対する信頼が非常に大きくなった状態です。

<後編>に続く

変わる職業選択 〜子ども達は将来、どの様な職業に就くのでしょうか?〜

 7月17日(水曜日)に「小学校を卒業した子どもが『将来就きたい職業』保護者が『将来就かせたい職業』について掲載しましたが、国内の航空会社では、男性客室乗務員(CA)の存在感が高まっているそうです。かつては女性が憧れる職業の代表格でしたが、大手と特色の違いを打ち出す中堅や格安航空会社(LCC)が積極的に採用。力仕事や機内トラブルの対応も期待され、快適な空の旅をサポートする「空男(そらだん)」が奮闘しているようです。
 ホテルマンからCAに転身したIさん。学生時代に旅行で利用した外国の航空会社で、男性CAを「かっこいい」と思ったのがきっかけだそうです。
 「日本の航空機内はなぜ女性ばかりなのか不思議だった」。男性の強みとは何かを考え、荷物の積み降ろしや車いす利用者が座席に移る際の介助など力仕事を買って出ているとのことです。
 「女性と男性では乗客のニーズを察知するアンテナが違う。互いの良さが合わされば、サービスの質は高まる」とIさん。CAの約15%を男性が占める航空会社もあるそうです。
 1993年発足のエールフランスでは当初の乗務員は全て男性で、現在も3分の1に上るといいます。「フランスでは高級レストランなどの接客は男性が担う文化がある。」ということが要因のようです。日本では、ビジネスで国際線を使う男性客が多かったことから、女性CAが接客を担当するという傾向がありましたが、最近では、若い女性や外国人の乗客が目立ち、多様なニーズに合わせて男性が活躍できる余地が広がりました。また、結婚や出産後もCAとして働き続ける女性が増え、男性が生涯の仕事として選びやすくなったことも影響しているとも。
 近年の人工知能、すなわちAIの発展には目覚ましいものがあります。ロボットなど、人工知能によって作動するものが人間並みの知能を手に入れるには少なくともあと50年は必要だと言われていますが、その過程においてさまざまな仕事がロボットに置き換えられ、無くなると言われています。この意見には、賛否両論ありますが、いずれにせよ、これまでと同様の考え方で職業を選択していくことは難しくなるであろうことは、容易に推察できます。
 小中学校では、キャリア教育についての学習も進めていますが、ご家庭におかれましては、初期段階として、子ども達の興味・関心を参考にしたアプローチを大切にしていただければと思います。
<追伸>
 昨日、6年生の職員とともに修学旅行の予察に行って来ました。最初は天候にも恵まれていたのですが、華厳の滝に到着したら、土砂降りの雨になってしまいました。
 8月に入りました。梅雨開けとともに、毎日厳しい暑さが続きますが、健康にはくれぐれもご留意ください。
 

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