桜の花の満開の便りが届きました。校庭の桜も五分咲きで今年もきれいに咲き始めました。どうぞお花見にいらして下さい。さて、本年度末人事異動に伴い、９名の教職員が転退職により異動となります。本当にお世話になり、ありがとうございました。次年度は、１３名の転入職員がおりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。さて、私も、この度過去に１０年間勤めさせていただいた我孫子市立布佐中学校へ転任することとなりました。本来ならば、お世話になったすべての方々にお一方ずつ直接お礼を述べなれけばなりませんが、ここで失礼ながら感謝の意をお伝えさせていただきます。二年間本当にお世話になりありがとうございました。着任直前の隣接学区での痛ましい事件を受け、本校も児童の登下校等、安全安心な学校作りの課題の多さに頭を痛めていましたが、保護者の方々、地域の方々の献身的な見守り活動、行政機関の方々の組織的な対応で児童が安心して学べる学校環境作りをして下さいました。今後とも引き続き北部小学校の児童が安心して学べるようご支援をお願いいたします。先日、保護者の方から、「放課後の学習補習、りんごルームはなくなりませんか?」というご質問をいただきました。次年度も引き続き行い、より改善を加えて継続していく旨お伝えしました。豊かな心を持ち、自ら学び、たくましく生きるあさかっ子の育成目指して、今後とも職員一同力を合わせて参りますので、どうぞご支援ご協力を宜しくお願いいたします。本当にありがとうございました。

　春のうららかな日差しを浴びて、46名の卒業生たちが巣立っていきました。多くのご来賓、保護者の皆様のご臨席を賜り、それぞれの希望を胸に新たなスタートきる子どもたちの表情に6年間の思い出と中学校生活への期待も伺われ、心温まる卒業式になりました。本当にありがとうございました。　　式辞　「2191日、六年間の努力が実を結び、本日、晴れて小学校の全課程を修了し、「卒業証書」を手にした卒業生のみなさん、ご卒業　本当におめでとう。また、本日は、多くのご来賓の皆様にご臨席賜りました。本当にありがとうございます。特に、地域の皆様には、「あさかっ子」たちを、雨の日、風の日、いつでも温かく見守っていただいております。本当にありがとうございます。
　そして、保護者の皆様、本日は、お子様のご卒業おめでとうございます。入学以来、語り尽くせない程の出来事の中で、多くの喜びやご苦労もあったことと思います。私ども教職員も、力及ばす、ご心配をおかけしたこともあるかと思います。申し訳ありませんでした。しかし、同時に、心ある保護者の皆様と共に、悩みながらも歩み続け、助けて頂きながら、今日の日を迎えることができたことは大変幸せです。今日まで関わってきた、全ての教職員を代表し、心より御礼申し上げます。保護者の皆様、本当にありがとうございました。　あらためて、卒業生のみなさん、卒業おめでとう。私は、着任以来二年間、みなさんと共にこの北部小で生活できたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。ただ見守ることしかできませんでしたが、この２年間の出来事は、今でも昨日のことのように思い出します。　林間学校でみんなが作ったカレーは本当においしかったです。「先生、食べて」とたくさんもらいました。うれしかったです。キャンプファイヤーも楽しかったです。他の場面でも、人の見ていないところでも、自分の責任を一生懸命果たそうと努力する人がいたのを知っています。私は「自分も負けられない、頑張ろう」、そう思いました。すべての学年が一つになった「あさか活動」で見でも、年上を敬い、良いことは真似をする、年下をいたわり、自分が見本を見せる、困っている人にそっと手を差し伸べて「大丈夫」と声をかける、そんな場面も忘れられません。ほんとうに優しい人たちだ、と思いました。　社会科見学で国会議事堂を訪れた時、みんなで一緒に、ある人からこんな話しを聞きました。　「科学、医学が進歩し、今生まれている子どもたちの平均寿命は100歳になるという予想もある。人工知能がこれからもどんどん発達し、機械が人に替わって仕事をする。今、人間が行っている多くの仕事は機械に替わり、今は無いような、まったく新しい仕事ができる、君たちのなかの多くの人は、今はまだ無い仕事に就くだろう。まだ見ぬ世界が来ることを、不安に思う人もいるかもしれない。でも、心配することはない、
ただ、あなたたち一人一人が人間らしく、人として大切なことを見失わずに、目の前の一つ一つの出来事に、心ある人として精一杯立ち向かっていけば、必ず道は拓けてくる、だから、今、自分の目の前にある事を自分らしく、精一杯頑張ってください」
・・・こんな話しを聞きながら、私は、その時、心の中で、「目の前にいる北部小のみんなは大丈夫だ」と、何故か、明るい、すがすがしい気持ちになりました。それは、その時までの、みなさんの人としての優しい姿を見ていたからかもしれません。どの場面にも、みなさんの中に、悩み、もがき、・・でも、あきらめずに努力して頑張っている人がいたのです。
　西暦2045年、みなさんが大人になり、働きざかりの家庭の柱となっている時、社会は少しずつ、でも大きく変わっていき、「単なる機械であった人工知能は、人間の知性を越える」などとも言われています。でも、一方では、未だに、世界のいろいろな所で起きている紛争や暴力は無くならず、学校に行きたくても行けない子どもたちはたくさんいて、人間が同じ人間を傷つける事件もなくなりません、これから、どうなっていくのか分からない不安もあります。でも、そんな時代だからこそ、家族の人と過ごす時間を大切にして、北部小の周りに残る貴重な自然や温かい人と触れ合える地域の中での体験を宝物にして、そして、この北部小学校で仲間と共に学んだことを大切な生きる力の土台として、自分のかけがえのない一度きりの人生を、一歩一歩、歩んで欲しいと思うのです。
　今日という日は、みなさんの長い歩みの中のたった一歩にすぎません。でも、確実に、今日、みなさんは、次の一歩を踏み出すのです。
　この北部小はみなさんの母校です。いつまでもみなさんを見守り、応援しています。いつでも「あさかっ子」に戻れますから、「明るく」「さわやかに」そして、自分の頭で考えて「かしこく」歩んで、社会の中で活躍されることを心から祈っています。
　最後に、北部小学校第五十五回卒業生のみなさんの輝かしい未来と、本日、ご臨席賜りましたすべての皆様の、ご健康とご多幸をお祈りいたしまして、式辞といたします。」

毎年大きな実をつける校門脇のあんずは、今は盛りときれいな花をつけています。校庭の桜は、つぼみを大きくふくらませ、開花の準備も整っているように見えます。明日、いよいよ第55回卒業式を迎えます。6年間の思い出を胸に、46名の卒業生は堂々と胸を張って巣立っていってくれると思います。在校生は、最後までいい卒業式にしようと清掃など最後まで頑張ってくれています。天気も良さそうです。今までお世話になったすべての方々に感謝の気持ちを忘れずに、明日、節目の日を迎え、希望を持って次のステップに歩み出せるよう心を込めてみんなで送り出したいと思います。本当にありがとうございました。明日は、宜しくお願いいたします。