最新更新日:2024/05/13
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◆「子育て」を楽しむ◆ 叱るときは「かしこいじかく」で 【4/4編】 〜「怒る」と「叱る」の違い〜

 子どもは間違いをしながら適切に正されて育っていきます。ほめることだけでは育ちません。ほめることと叱ることのメリハリの中で育ちます。叱る基本姿勢は、相手の目をしっかりと見て、声は低くして、真剣さを伝えます。
【か】家庭の決まり・・・親子、家族で作った重要なルールを守らないとき
【し】社会の決まり・・・善悪にかかわることをしたとき
【こ】心を傷つける・・・人の心を傷つけたり、名誉を侵害したとき
【い】命にかかわる・・・他者の命に危害を加えること。もちろん、自分の命についても。
次は、叱り方のコツです。
【じ】人格は叱らず、行為を叱る・・・行為の背後にある感情は受け止めても、許されない行為は毅然として否定する。過ちは乗り越えられるから、その子の存在と人格は非難しない。
【か】簡潔に・・・そのときその場で、手短に本気で叱る。だらだらねちねちはダメ。気迫は子どもに伝わる。
【く】クールダウンして・・・かっとして怒りに身を任せると不測の事態を招きかねない上、反感だけが残る。
 叱るときは、怒りで力の入ったこぶしをパッと開きます。すると、怒りが解放されます。【1/4編】にあった、小学生の詩を想い起こしてください。

 「怒る」とは、怒り手の感情を外に爆発させることであり、「叱る」とは、相手によりよい方法を教示することです。「怒る」はネガティブ、「叱る」はポジティブな色味があります。
 子どもの困った行動に対し、親がガミガミと感情的に怒ると、その場の雰囲気が険悪になるのはもちろんですが、ダメージはその場だけにとどまりません。
 (1)トゲのある否定語が、子どもの自己肯定感や自己効力感を低下させてしまう
 (2)親からその感情的な対処法を学んでしまう
という弊害も出てきます。とくに(2)は、その子どもの人間関係にまで影響を及ぼす可能性があります。例えば、親が大声で怒鳴ると、子どもは「そうか、困ったときはパパとママみたいに怒鳴ればいいんだ」と。また、親が叩くと、子どもは「そうか、困ったときはパパとママみたいに叩けばいいんだ」と学び、お友だちとの関係をはじめとする日常の対応の中で応用されやすいのです。
 子どもを叱る場面というのは、親の問題解決能力を披露する場でもあります。お手本になる対処法を示していくことで、いざという時の子どもの姿に大きな変化が現れてきます。

◆「子育て」を楽しむ◆ 叱るときは「かしこいじかく」で 【3/4編】  〜体罰に拠らない子育て(2)〜

(3)共感と「伝感」を大切にする
 叱るときは「〜してはいけない」の禁止や「〜すべき」の当為・命令よりも、「そうか、そういう気持ちなんだ」といった共感と「お母さん、お父さんはこういう気持ちなんだ」といった気持ちを伝える(「伝感」とします)カウンセリングマインドの方が相手には受け入れやすいものです。また「あなたの〜が悪い」「あなたに問題がある」といった問責・帰責よりも、「〜してほしい」「〜してくれるとうれしい」という「伝感」と「提案」の方が相手の心には届きます。これは、i(わたし)メッセージとも言われています。
(4)正しい理屈で追い詰めない
 正しい理屈で子どもを追い詰めるのも、賢明なやり方とは言えません。(3)で述べたように、感情・気持ちを受け止める方が効果的です。大人だから、親だから、口論に勝たなくてはならない、正しい答えを言わなくてはならないと気負えば、かえって余裕がなくなり、子どもの心が見えなくなります。大切なのは、克服の道を子どもといっしょに探すことです。そして、その過程の中で共に学ぶことです。その懸命さが子どもの心に伝わっていきます。

 次回は4回シリーズの最終回になりますが、テーマは、「怒る」と「叱る」の違いについてです。

2学期児童集会での話 〜登下校時に注意すること 交通安全 相手を認める〜

 今日は、はじめに、みなさんに確認したいことが4つあります。
 その内の2つは、みなさんの安全に関することです。
 少し前になりますが、「下校のときに、信号機のボタンを押してから、渡ることなく、にやにやして遊んでいる児童がいる」と、ある運転手さんから学校に連絡がありました。その様なことを繰り返していると、運転手さんが「また、イタズラで、道を渡らないのではないか?」と思って、信号機で止まってくれなくなるかもしれません。また、下校のときに、「車に向かって石を投げてきた児童がいる」と、連絡が入りました。友達とふざけていたり、言い合いになったりして、その時に石を投げることになったのかもしれません。しかし、自分の車に向けて石が投げられてくるのを見た運転手さんが、ハンドルを切り損ねて、車同士での事故につながったり、皆さんの方にぶつかってきたりしたら、どうなると思いますか?命をなくしてしまうかもしれません。
 最近、鎌ケ谷市では、交通事故が増えているということです。特に、自転車による事故です。その中でも、止まっている車にぶつかってしまうという事故が多いとのことです。また、自転車は車と同じ左側通行ですが、右側通行をしていて車にぶつかってしまうという事故も多いようです。「自分の命を大切にする」ということを守ってください。
 次は、良いお話です。
 先程もそうでしたが、最近、お話を聞くときの姿勢がとてもよくなってきました。また、挨拶も4月の頃に比べると、よくなってきているので、とても嬉しく思っています。
 次に、「相手のことを認める」というお話です。
 今日は、4つ(環境、保健、給食、放送)の委員会からの発表がありました。とても楽しくて、分かりやすい発表でしたね。その発表に対して、みなさんは何をしてあげられましたか?委員会からの質問に答えたり、放送委員会の発表の中で、早口言葉に取り組んだりもしましたが、今日の発表に向けて、一生懸命に準備してくれたことに対して、みなさんはお礼の気持ちを表すことができましたか?前にも言いましたが、みなさんのためにお話をしてくれたりした人に対して、「もうこれ以上できない」という位に大きな拍手をしてあげてほしいと思います。拍手をもらった人は、とても嬉しい気持ちになると思います。それでは、今日発表してくれた4つの委員会の人たちに、もう一度、大きな拍手を送りましょう。また、この後、表彰式がありますが、表彰された人たちに対しても大きな拍手を送りましょう。
 3学期は、6年生の卒業式があり、皆さんも出席することになります。そのときに、みなさんの大きな拍手とともに6年生を送り出してあげられるようにしたいと思っています。そのためにも、普段から大きな拍手を意識していってほしいと思います。

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