最新更新日:2024/05/18
本日:count up198
総数:377132

「HSC(ひといちばい敏感な子)」という概念をご存知ですか?【3/3編】

わが子がHSCだったら? その対処法と心構え

◆「いつでも味方だよ」と安心感を与える声かけを◆
 敏感すぎる子は常に不安を抱えています。日常の何気ないシーンでも,「いつも見守っているよ」「どんなときでもあなたの味方だからね」というメッセージを伝え続けてください。たとえお母さんやお父さんがそばにいなくても,「いつも見守ってくれている」という安心感が不安をかき消してくれるはずです。
◆ありのままのお子さんを認めてあげて◆
 子育てカウンセラーで心療内科医の明橋大二先生は,HSCの子をもつ親御さんに向けて,「お子さんが『おかしい』と思っていることを『そうだね』と認めることや,その感性のすばらしさをぜひ本人に伝えて」とアドバイスしています。HSCの子は,親が気づかないあいだに自己肯定感が低下する傾向があるそうです。ありのままの自分を認められたら,自己肯定感がはぐんぐん伸びていきます。
◆親が肩の力を抜いて接することが大事◆
 親が強迫観念から「ちゃんとしつけなきゃ」と思えば思うほど,できないことを叱りがちになります。これでは自己肯定感がどんどん低下して悪循環に陥ってしまうでしょう。明橋先生によれば,「HSCの子はそこまでしつけする必要はない」「生活習慣でいえば,睡眠だけしっかりしていればOK」「勉強したり生活習慣を身につけたりということは,自己肯定感の上に積み上がっていく」ときっぱり述べられています。

 HSCの子は,一見普通のように見えても,内側では不安や恐怖,不快感を人一倍感じています。親だからこそ「この子は大丈夫かしら?」と心配になるかもしれませんが,優しく見守って温かく包んであげることで,自己肯定感の土台が築かれ,自分の「敏感さ」とも上手に付き合っていけるようになるはずです。

 HSCについて,3回に分けてお伝えしてきました。「HSCではないか?」と思われる子供をもつ親御さんのなかには,【1/3編】の中でも触れましたが,「私の育て方が悪いのかも……」と自分を責めてしまう人もたくさんいるようです。しかし,HSCはもって生まれた気質です。まわりの人たちから余計なことを言われても,毅然とした態度でわが子とだけ向き合うことを心がけていってほしいと思います。
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

学校だより

保護者宛

連絡文書

学年だより

〒273-0132
住所:千葉県鎌ヶ谷市粟野735番地
TEL:047-443-2410
FAX:047-443-2400