鎌ケ谷市立鎌ケ谷中学校

鎌ケ谷市の概要

鎌ケ谷の歴史は古く,原始縄文時代に中沢地区に原始人の居住をみるわけであるが,下って字鎌ケ谷の地域は古くから木下街道の宿場町として栄えていた。当時,大部分は荒涼たる原野であり,徳川時代は代々将軍家の狩猟場であったことが記録として残されている。また,幕府の牧場がおかれており,いわゆる小金五牧の上野牧がそれである。明治初年に台地上の牧場が一斉に開拓され,入植の順に番号のついた地名が付けられたが,字初富の地名はその最初の開拓に当たるわけである。

行政上幾多の変遷を経て,明治22年現在の区域をもって鎌ケ谷村が生まれた。長年にわたり交通の便に恵まれず,したがって文化の交流も少なく,開拓部落の感が強かった。やがて徐々に交通網が整い始め,東京都市の近郊農村として都方面への通勤者も漸増し,文化的にも程度の高まりが感じられるようになった。

昭和33年4月町制施行,そして,昭和46年には市制施行となる。東武線,新京成線,北総線の沿線,そして東京への通勤圏いう環境のもと人口も増加の一途をたどり,現在の市の人口は10万人を超え,11万人に突入しようとしている。都市化の様相を呈し,そのためかつての田園風景は次第に狭まりつつあるが,市行政は重要産業である梨・ぶどう等の果樹栽培の育成とともに,文化施設の建設や教育施設の整備等,環境づくりに積極的に取り組んでいる。